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4/10(土)→20(火)「旅するラグ」トライバルラグと一緒に

トライバルラグ、という言葉をご存知でしょうか?
近頃インテリア雑誌やSNSでとてもよく目にするようになった、トライバルラグ。
トライバルとは”部族の”という意味です。
トライバルラグ、それは一言で言えば部族絨毯。
トルコ〜イラン〜アフガニスタン〜中央アジアの遊牧民の毛織物をトライバルラグと呼ぶそうです。
ここでいう”部族”とは、効率や利便性よりも「スピリッツ」と「美しさ」を生きることの中心に置いてきた人たちのことを指します。

一見それ風のものも多く見かけるようになった昨今ですが、本展でご紹介するラグは、トライバルラグ・キリムなど民族芸術収集の第一人者である『tribe』榊龍昭氏により集められたラグです。

本展のフライヤーを作るにあたり、撮影用にいくつかのラグを送っていただいたのですが、それがあまりに美しいのです。
とくに自然光の下で見えるラグの糸の色と艶はなんとも言えず美しく、榊氏が「糸の宝石」と表する理由をこの目で見て納得しました。

榊氏は自身のブログで、トライバルラグの魅力を次のように紹介しています。

トライバルラグには、遊牧民の家族や共同体が末永く平和に暮らすために欠かせない知恵と未来へ受け継がれる民族の誇りが鮮やかな色彩や美しい紋様で表現されています。

『羊を育て、毛を紡ぎ、草木で染め、機で織る。』

一枚の布やラグが出来上がるまでの”すべて”の行程を自分たちで行う。何年もかかる並大抵な作業ではありませんが、それこそが部族の「暮らし」の一部です。
ひとつひとつの結び目の間に完成までの物語があり、糸と糸の間にこめられた織り手の思いが感じられます。
人間にとって何が一番大切なのか。
トライバルラグを始めとするテキスタイルには、その一端とすべてが美しい色彩や心地よい形で表現されているような気がします。

トライバルラグについて本格的にもっと詳しいことを知りたい、と思われた方は、榊氏のサイト「tribe」をぜひご覧ください。
へぇー。ふーん。なるほど…。と思わずうなってしまうような情報がそれはたくさんで、ラグへの情熱に溢れています。
実際に現地へ赴いて収集される榊氏の旅ブログを読むと、気軽には行かれないかの地ではありますが、そこへ訪れた気分を味わえ、異国への想像をかきたてられるようです。

念願だったトライバルラグの展示を徳島で初めて開催いたします。
4/10(土)→4/20(火) at 櫻ギャラリー(櫻茶屋2階)

初日より2、3日榊さんに在廊いただける予定です。
またとない貴重な機会ですので、ラグについて詳しいことをお聞きになりたい方はぜひ在廊期間にお越しくださいませ。
詳しくはSNSなどでも告知させていただこうと思っております。
感染症対策をしっかりとして、お待ちしています。

トライバルラグはここ最近、インテリアの素敵アイテムとしてじわじわ注目されているように感じます。
ネットなどでもそれらしいものを販売されているのを多く見かけます。
実際に手に取る機会がございましたら、ぜひ手に触れて、見て、感じていただくことをおすすめしたいなあと思います。

本来のトライバルラグは、遊牧民の生活から生まれた精神性の高い毛織物で、家族への思いがこもった手仕事のものです。
そこにはそれならではの、何と言うのでしょうか、味わいや愛嬌みたいなものが潜んでいたりするのです。
商業目的で織られたものではないがゆえ、すべての紋様や色目が均一で対象的というのではなく、一枚のラグに見られる同一の模様が一部左右反転していたりとか、この紋様だけちょっと色目を変えてあるとか、そういう織り手の性格や癖や事情みたいなものが表われていることがあるそうです。生活のなかから生まれたものであることの痕跡を垣間見ることができ、何とも愛らしさや味わい深さを感じるものだなあと思います。

そんな素敵なトライバルラグをお家のインテリアにぜひ取り入れてみませんか。

一枚敷くだけでも雰囲気抜群です。
不思議なもので、複数枚敷くとこなれ感がぐっと増したりします。

玄関マットとして。椅子やチェストやベッドの足元に。カゴの目隠しなどにもぴったりな小さめラグもございます。

敷きたいと思う場所が予め決まっていると、きっと選ぶのもスムーズです。
お部屋の写真などを撮ってお越しいただき、じっくりお選びいただけたらと思います。
いろいろ広げてみたりして、楽しい時間をお過ごしくださいね。

憧れるけど、まだ子どもが小さくて、とか、ペットがいるから、という方も、ぜひ見にお越しくださいませ。
良いものを見ると、とても良い気分転換になると思います。

そして、実は羊毛のラグのある暮らしは、人間やペットにとってとても快適なものなのです。

例えば、羊毛のラグはハウスダストなどのアレルギー対策としても有効との研究結果もあるそうです。
今ではほとんどのご家庭の床がフローリングです。
フローリングの床は細かいチリが空気中に常に舞い上がりやすく、そのことがハウスダストの原因になっているとも言われています。
薄手のウール製のキリムやラグは、羊毛特有の縮れ毛構造が細かいホコリやダニの死骸などを吸着し、空気中に舞い上げることがありません。
しかも、裏にラテックス(ゴム)や化学物質の芯がない手織りのラグは通気性があるため、しばらくすると敷物と床の間にホコリやチリが落ちてゆきます。
時々下に溜まったホコリを水拭き掃除などできれいにすればOKです。

これから夏に向かうという季節に羊毛のラグなんて、と思われるかもしれませんが、実はウールのラグは真夏にこそおすすめです。
約4.5畳の大きさのウールカーペット一枚で牛乳瓶7本分の湿気を吸い取ると言われていて、じゅうたん自体の重量の30%までの湿気を吸い取ってもジメジメしないのです。
また羊毛の繊維は大変断熱性に優れた構造になっています。これにより、冬は温かく、夏はエアコンを止めても室温の上昇が遅くなり、涼しさをキープすることができるのです。羊毛のラグは天然のエアコンの働きがあるそうですよ。
フローリングの床にこそおすすめなのが、トライバルラグやキリムのようなラグというわけです。
そういうことで、羊毛のラグは湿気を溜め込む性質があります。
たまに風通しの良い日陰で干してあげてくださいね。
短い時間でしたら日に干していただいても構いません。
とくに梅雨時には日が出たら、30分でもかまいませんので、干してあげてください。乾燥するとまたさらりと気持ちよくお使いいただけます。

以上、羊毛のラグのススメでした。(榊氏のブログより抜粋)

ここまでラグの話ばかりをしましたが、本展には榊氏が収集された、遊牧民の装身具や刺繍小袋なども届きます。
インテリアのアイテムとして、とても素敵なアフリカのテキスタイルも届きます。タペストリーに。テーブルセンターに。床に置いてカゴや壺などを置いたりなど、いろいろにお楽しみいただけると思います。
合わせてご覧くださいませ。

ほっと一息つきたいとき、そこにとっておきのラグがあったなら。
暮らしを美しく彩るラグで、毎日がうれしくなる空間づくりを楽しみませんか。

トライバルラグ、キリム、クバクロス、様々な美しい手仕事の布が集まる空間をぜひお気軽に楽しんでいただけたらと思います。
お家を彩り、心を潤し、暮らしを豊かにしてくれるお気に入りを見つけてくださったなら、好きなものがあるお家がもっと愛着のある空間になることのお手伝いができたなら、何より幸いに思います。

階段を上った2階「櫻ギャラリー」にてお待ちしております。

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