11/28(土)〜12/9(水)「愛おしい灯々」中村秀利+柳本史 二人展開催
秋の空気から冬の訪れの気配を感じる季節となりました。
今月11月28日から12月9日、初めての二人展を開催いたします。
ずっと大切に温めてきた企画です。
場所はカフェのショップスペースです。
常設のスペースを片付けて模様替えをして展示をするという、弊店初の試みとなります。
2階の櫻ギャラリーではないので、どうぞお間違えのないように。
1階で行います。
お食事やお茶を楽しみながら、展示の空気を感じていただけたらと思います。
展示のタイトルは「愛おしい灯々」。
灯々と書いて「ひび」。
中村秀利さん(灯り)と柳本史さん(木版画)の二人展です。
「心のおくの優しい記憶 そっと温めてみませんか 灯し火とともに」
タイトルに灯りと日々をかけあわせて思いをこめました。
中村さんとは弊店がギャラリーショップを併設した当初からのお付き合いです。今では数がずいぶん少なくなりましたが、リニューアルオープン時からこれまでに展示販売させていただいている木製の灯りをご存知のお客様もいらっしゃるかと思います。
中村さんは長年アンティークランプを扱い、修復も手がけるうちに、ご自分でも作ってみたいという気持ちが高まり、オリジナルのランプを製作されるようになったそうです。
そのためでしょうね。中村さんの灯りは西洋のアンティークランプを彷彿とさせるようなフォルムです。中村さんは自身のランプを擬灯と名付けています。
灯器と名付けられた燭台、ケーキスタンドも届きます。ろうそくを灯しても、おやつを並べても、アクセサリーを置いても、抜群に絵になる作品です。
ランプも燭台も、なんて美しいんだろうと思わずうっとり眺め入ってしまうシルエット。
そして仕上げは素地仕上げだったり、鉄媒染だったりと、木の呼吸や手触りを生かしているため、自然な風合い、ナチュラルな雰囲気を放っています。
優美なシルエットと個性を生かした木の自然な質感を併せ持っているところがとてつもなく素敵だなと思うのです。
どれもどこかノスタルジックな雰囲気が漂っています。
そして、同じようにノスタルジーを感じる作品がありました。
それが柳本史さんの木版画です。
柳本さんの版画には慈しみと愛おしさが溢れています。
抑えた色調、独特のタッチ、作品から溢れてくるぬくもりにノスタルジーを感じずにはいられません。
お二人の作品に共通して感じたノスタルジーを私たちなりにこの空間に表現したいと思います。
DM撮影用にお二人が送ってくださったいくつかの作品をこちらでお先にご紹介させてください(撮影場所は私の家です)。
柳本さんのこちらの作品、タイトルは「コーヒー色の時間」です。
ペンダントライトは中村さんの手によるもので、今回展示する灯りのなかでもっとも重厚な作品かと思われます。
弊店で販売している高木浩二さんのマグカップも一緒に。
女の子のワンピースのちょっとくすんだグリーンの色になんとも惹きつけられる作品です。
麦わら帽子と一緒に飾りたいなあと思いました。
玄関先とか、ワードローブの近くに飾るととても素敵なんじゃないかと思います。
DMに掲載した作品「うっとり」です。
作品の赤、ビロードのような質感のマットの赤、額縁にも赤色が入っていて、非常に印象的な作品。
柳本さんの版画にはよく動物が描かれています。
温かくて愛おしい大切な時間がそこにぎゅっと閉じこめられているようです。
柳本さんの木版画は額縁付きでの販売となります。
イギリス、フランス、ロシアなどのアンティークのフレームを使って独自に額装されていて、合わせられた額と作品との相性も見所の一つかと思います。
そしてこの度、柳本史さんの初作品集(版画集)が発売されることになりました。
東京では同じ頃、出版記念個展が開催されるそうです。
版画集はもちろん弊店にも届きます。
そんな喜ばしい折に徳島でいち早く作品展を開催させていただけることを何より幸せに感じています。
もうこれはファンなんだなあ私、と思う中村秀利さんと柳本史さんの二人展、見に来てくださった誰かの心にそっと温かな灯をともせるような展示にできたらと思っています。
よろしければぜひ足をお運びくださいませ。
展示期間中のどこか、または終了後にオンラインでの販売も予定しています。
遠方のお客様も、どうぞ楽しみにしていただけると幸いです。
今年はコロナウイルスに翻弄される年となりましたね。
こんな時節ですので、展示を通してお家時間を楽しめる提案を考えています。
愛知の「confetti candle」さんからは美味しそうなキャンドルが、
徳島の「おやつやゆか」さんからは美味しくて評判のレモンケーキが、
徳島の「hanon 田村優子」さんからは植物の自然な姿が美しいリースが届きます。
こちらも二人展とあわせてお楽しみいただけたらと思います。
どうぞみなさまにとってお家で過ごす時間が楽しいものでありますように。
そんな願いをこめて、本展示に表現できたらいいなあと思っています。