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櫻日誌

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西脇一弘イラスト展

2022年9月、櫻ギャラリーにて念願の西脇一弘さんの個展を開催することができました。
想像していた通り、櫻ギャラリーの空間と壁に西脇さんの大きな絵がずらりと並ぶ様は圧巻で、それはそれは静寂に満ちた美しい光景でした。
大きな絵とは対照的な雰囲気の小さなイラストは、外国の絵本から飛び出してきたような印象で、ユーモラスで可愛くて、こちらもとても人気者でした。

今回は台風の度重なる襲来があり、ついに一日休廊せざるをえない状況となったのですが、それにもかかわらずほとんどの絵が旅立ちを迎えられたことはとても嬉しく、皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

徳島のお客様にもたくさんお選びいただけて、喜んでいただけて本当に良かったなあと思っています。
地方ではなかなかこういう機会を得ることは難しい。
国内外で活躍される方の作品やアートに触れる機会、購入できる機会が極端に少ないと感じます。
コロナ禍ということもあり、外出する機会も減ってしまった今だからこそ一層こうしたチャンスをいただけることはありがたく、この辺鄙な徳島という地に作品を送り届けてくださる作家の方々には感謝しかありません。
展示を重ねるたび、そんなふうに思うのです。

そんなわけで、西脇一弘さんの個展、次回は2025年に開催予定となりました。

西脇一弘さんの大きな絵は1m四方とビッグサイズなのですが、額を必要としないので圧迫感もなく、梱包用の紙に描くという独自の手法のため、紙先が少したわむというか、丸まるというか、そういう様子もラフな感じで、実際壁に飾るとものすごくオシャレな雰囲気になるのです。
自宅に人物画?と思われる方も少なからずいらっしゃるかもしれません。
実際に一緒に暮らしてみると分かるのかもしれませんが、西脇さんの描く大きな人物画はかっこよくて優しくて、静かに暮らしに寄り添ってくれる。
一見かなり印象的なのですが、いつの間にか暮らしになじんでくれて、目に留まったとき、力をくれる、そうした存在ではないでしょうか。

次回の展示も楽しみに待ちたいなあと思います。

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