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櫻日誌

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「残像」鷹尾葉子+井上陽子 二人展

6/5〜6/16まで櫻ギャラリーにて開催しました、鷹尾葉子+井上陽子 二人展「残像」。印象深い景色が心の風景となって、今もなお胸に残っています。

鷹尾さんとのご縁がきっかけで開催させていただくことになったこの度の二人展に「残像」というタイトルをつけたのは私ですが、なぜそのタイトルにしたのかというと、以前から知っているお二人の作品に、どこか相通じる形や色、共鳴する何かを見つけたような気がしていたからです。
そしてお二人の作品から放たれる気配が、このたびの展示にお越しくださった方の心の残像となって、記憶のどこかに残るといいなあと思っています。

展示の景色を記録としてここに残しておきたいと思います。

たくさんの素晴らしい作品、作品を通じての数々の出会い。
展示っていいなあと改めて思いました。

この二人展はコロナ禍が始まるよりずっと前に決まっていた展示です。
マスクなしの外出が、ごく普通だったときのことです。
ごく短い時間でしたが、よく晴れた秋の京都で、憧れだった作り手の鷹尾さんに緊張しなながらはじめましてのご挨拶をして、とその日のことを思い出します。

ほどなくしてコロナウイルスが世間を脅かすようになって、東京オリンピックは延期になって、ワクチン摂取と収束のバランスに関心が集まるようになって、その間にも何度も緊急事態宣言が発令されて。
お客様も作り手の方もお店側も、そのときの状況に振り回されながらそれぞれの行動を決める。

このコロナ禍において、何が正しいのか、何をしたいのか、どうしたいのか、何を優先するべきなのか、何が大切なのか、そのときどきによって自分なりの答えを出すのですが、それはそのときの世間の状況や、身の回りの状況によってコロコロ変わってしまうものだなあとつくづく思います。
きっと誰しもそれは同じで、皆それぞれに事情があるわけで、そのときに悩みながらも出した答えを受け入れて、前に進んでゆくんだろうなあと思います。

鷹尾さんと井上さん、お二人の本当に素晴らしく素敵な作品が見事に調和した美しい空間は、井上陽子さんの設えなしでは叶わなかったと思っています。
設営と初日、その翌日と井上さんが在廊してくださり、それは私どもにとってとても実りある有意義な時間でした。
作家が在廊するという意義をまた改めて思い知ったように思います。
会うということの意義も、素晴らしさも。
コロナ禍ですが、状況が許せば会いたいものですね。
そして何の憂いもなく会える日が少しでも早く来ることを待ちたいと思います。

「残像」鷹尾葉子+井上陽子 二人展にお越しくださった皆さま、オンラインでの展示をご覧くださった皆さま、SNSをご覧くださった皆さま、楽しんでいただけたなら、幸いです。
そして気にかけてくださった皆さま、深く感謝申し上げます。

どなたかの楽しいのお役に立てるかもしれない、このことが原動力なんだなあと思います。

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